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北国の便り ヒグマとライフル銃

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 この木登りをしているクマは、北海道に住むヒグマです。友人が撮影しました。ヒグマはツキノワグマより大きく凶暴なことで知られていますが、北海道の人たちは上手く共存をしています。特に知床の番屋の人たちとヒグマとの距離は絶妙なものがあると友人も言っていました。

 私も北海道にいたときに知床でヒグマの群れに遭遇したことがあります。2~30メートルの近さだったと思います。すぐに北見営林署から車が救助に来てくれました。(車はカーブを曲がる度にクラクションを鳴らしっぱなしでヒグマと遭遇することを避けて進みました。ヒグマと正面衝突をしたら、車へのダメージは計り知れないからです)

 この写真を送ってくれた友人はライフル・マンでした。「でした。」と過去形なのは今はライフルを持つことをやめてしまったからです。
 ライフルは散弾銃と違って、何キロ先の獲物も狙えるほどの銃器です。散弾銃のような「パンパン」といった軽い音ではなく、森の中を「カキーン」と響き渡るような鋭い音がします。弾は以前は何連発か撃てたのですが、金喜老事件、日本赤軍浅間山荘事件等で規制が強くなり、今、日本では確か3連発が最高だと思いました。(散弾銃の二連発と勘違いしているかも?日本では多連発のショットガンは認められない。二連発が最高)

 友人は薬きょう、火薬、弾を自分で組み立てて作っていました。弾の飛距離と弾道を考えて計算して狙い撃つのがライフルです。もちろんスコープを使います。決して手負いにしてはいけないというルールがあり、一発で獲物をしとめるのが正しいライフル・マンらしいです。

 私がいたときにも、農家から電話があり、害獣(エゾシカ)を撃ちに行きました。3時間ほどして車が戻ってきましたが、トラックの荷台には真っ赤な血と大きなメスのエゾシカが横たわっていました。首の付け根にたった一発のライフル弾が当たっていました。たった一発でも約20センチくらいの大きな穴が空いていました。フルメタルジャケットの弾ではなく、先端がプラスチックなので当たったときに大きな被害を与えるのだそうです。(貫通しないように、あえてしてある。フルメタル・ジャケットは弾の先もメタルなので身体を貫通してダメージが少ない。戦争中の妙な人道的配慮だそうだ。)

 彼はナイフ1本で、その場ででみるみるうちに鹿を解体しました。私はまるでエスキモーの人を見るような感じで見ていました。その晩の夕食は鹿肉の刺身と焼肉でした。鹿肉の刺身は臭みもなく美味しかったです。焼肉は美味しいのですが、鹿肉は一度焼いて冷めてしまうと肉がとても硬くなって食べにくくなりました。

 いろんなことを思い出してきましたが、今日はこのへんで。

北国の便り ヒグマとライフル銃_e0126861_18321335.jpg
  秋、マスの遡上を待ち受けて食事に来ている子連れのヒグマです。友人がカメラで写していることに気がつき、立ち上がって確認しているところです。(知床にて)
by blue_jade | 2009-05-12 23:34 | Comments(2)
Commented by cari at 2009-05-13 06:54 x
なんかすごいいい写真ですね
こんな身近で熊見てみたいです
Commented by blue_jade at 2009-05-13 09:53 x
 友人はクマ撃ちだったからヒグマとの間合いを知っているんでしょうね。私は以前群れに遭遇したときは、恥ずかしいけれど失禁していました(笑) それほど怖かったです。今でもクマ牧場のクマも怖く感じますよ。
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徒然日記(音楽、鬱、ペット.介護、etc)


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