← これは中華思想を図で表したもの。
ウィキペディアによれば・・
「中華思想は正式名を華夷秩序と言い、黄河の中流域(中原)で発生した極端な選民思想である。」
-- 異民族への蔑称 --
東夷(とうい) - 日本・朝鮮などの東方諸国
西戎(せいじゅう) - 所謂西域と呼ばれた諸国など
北狄(ほくてき) - 匈奴・鮮卑・契丹・蒙古などの北方諸国
南蛮(なんばん) - 東南アジア諸国や南方から渡航してきた西洋人など・・・
中華思想は、わかりやすく言えば「世界の中心は中国」ということでしょうか。
1984年か86年かハッキリ覚えていなけれど、インド・ネパールを旅していたときのことです。ネパールのカトマンズで中国各地を歩いた後にヒマラヤを超えてネパールに降りてくる日本の旅人に何人か会ったことがありました。
旅人に中国の感想を尋ねると、「中国の女性は怖いよ」 「バスの中で、みんなが平気でタンやツバを吐くのでツーリストたちが本当に嫌がっていた。怒鳴り合いになったよ。」等の話が真っ先にでました。
中でも面白かった話は、旅人が中国の田舎町に立ち寄ったときに、中国人のお爺さんと仲良くなって会話が弾んだそうです。その時にお爺さんが「お前はどこから来たのじゃ?」と尋ねてきたので、彼は「日本から来ました」と答えたそうです。するとお爺さんは「日本というのは、どこの省じゃ?」と聞いてきたそうです。彼は紙に中国と日本の地図を筆談を交えて一生懸命書いたそうですが、日本も中国の省の一つだということを譲らなかったそうです。
日中戦争を体験した世代のお爺さんですから、いくらなんでも「小日本」を知らない訳はないと思うのですが、その時はカトマンズの小さなチャイニーズレストランでの、まったりした雰囲気での話でしたので、大笑いして終わりました。
そのレストランでの話の結論としては、「日本人は中国人の気の強さに負ける。日本人は静的ではにかむ民族でネパーリーに似ている。中国人と対等にやりあえるのは、世界の国々の中でもインド人だけだ!(笑) 」ということになりました。
Chinese Street Cowboy
以前、テレビで中国の日本人医師のことが話題になっていました。もうかなりの高齢な日本人医師は、もとは軍医だったそうです。彼は戦争が終わりに近づいてくると、多くの日本人が逃げていく中、中国の人は日本人の赤ちゃんや子どもたちを救ってくれたそうです。そのお礼に医師は日本に帰ることをやめて、中国の人に恩返しをするために残ったそうです。
中国の人たちが日本人の孤児を育ててくれたのですね。